映画『宝島』を通じて学ぶ沖縄の歴史と平和の大切さ

映画『宝島』と沖縄の歴史

2025年9月19日に公開予定の映画『宝島』が、この夏注目を集めています。この作品は、沖縄戦後から本土復帰までの激動の歴史を描いた壮大なストーリーで、監督は大友啓史氏、そして出演者には妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太といった豪華な顔ぶれが揃います。

その映画を題材にした「沖縄平和学習プログラム」が、6月20日に足利工業高校で開催されることになりました。このプログラムは、足利市とフィリップ証券株式会社との包括連携協定に基づいて実施されるもので、今秋に沖縄を訪れる高校生を対象としています。

プログラムの内容

映画『宝島』の企画プロデューサーである五十嵐真志氏、また主演の一人であり沖縄戦後の実体験を持つ女優きゃんひとみ氏、沖縄ことば指導を担当した今科子氏が講師として参加します。このプログラムでは、米国統治下の沖縄での生活や、米兵との心の交流を赤裸々に語り、国による統治がもたらす影響について深く掘り下げます。

きゃんひとみ氏は、自らの体験を通じて、戦後の沖縄の厳しい状況や、本土復帰に至るまでの不安や苦悩を生徒に伝えます。そして、「真の平和とは何か」というテーマについて一緒に考える機会となります。これにより、映画のメッセージにも通じる、逆境にあっても前向きでいることの大切さを学んでいただくのです。

映画制作の裏話

プログラムのエッセンスとして、五十嵐氏は映画制作の苦労や秘話、実際の撮影状況について話します。コロナ禍での撮影の合間、どのようにデリケートな話題にアプローチしたのか、また大きな制作の裏にある熱い思いを語ります。これにより、学生たちは映画の表現に込められた使命感を感じ取ることができるでしょう。

フィリップ証券と地域貢献

フィリップ証券株式会社は、「わかる、かわる」をブランドコンセプトに、地域に密着したサービスを提供してきました。2023年1月には足利市と包括連携協定を締結し、地域社会との結びつきを強化しています。このような取り組みの一環として、沖縄平和学習プログラムを実施することで、若い世代に戦争の教訓と平和の大切さを伝え、地域貢献を果たしていきます。

今後も、足利市内の高校でのこのプログラムの継続を検討しており、多くの生徒たちが映画『宝島』を通じて沖縄の歴史を学び、より深く平和について考える機会となることを願っています。若者たちは映画を通じて、未来の平和を築く一翼を担うことができるでしょう。