SSFF & ASIAによるバリアフリー映画体験が進化中！

進化するバリアフリー映画体験！

日本の広大な短編映画の舞台、ショートショートフィルムフェスティバル & アジア（SSFF & ASIA）が、すべての人に優しい映画体験を提供するために新たなプロジェクトを展開しています。インクルーシブな映画祭の実現を目指し、視覚障がい者向け音声ガイドや、聴覚に障がいのある方向けの字幕ガイドがついたショートフィルムの上映機会を増やしています。

昨年の映画祭に続き、今回も、満島ひかりさんが主演する照屋年之監督のショートフィルム『演じる女』と、東京都が制作した新作『日の出を知らない街』が、両方にガイドをつけて初上映されます。特筆すべきは、これに伴いトークイベントも開催されることです。ここでは、ろう者の方々が参加し、手話通訳や要約筆記を通じて、観客との交流が図られます。

映画祭の目的と取り組み

時間の経過と共に、映画は我々の文化の重要な部分となりました。それは人々の思いや文化、風景を映し出し、世界を旅する情熱を感じさせてくれます。しかし、公平なアクセスを提供しない限り、誰もがその体験を享受することは難しいでしょう。SSFF & ASIAの代表、別所哲也氏は、「全ての人が映画の感動を平等に味わえる環境を整えることが今後の私たちの使命」と語り、バリアフリー意识の重要性を強調しています。

彼は訪れる者に、シネマ・トラベルの感動を伝え、特に視覚や聴覚に障がいのある方々がもその体験をすることを願っています。このプロジェクトでは、新たに上映される作品に対してクラウドファンディングが行われており、支援者は作品のクレジットに名前が載る特典や、イベントへの招待、さらには映画祭グッズの贈呈も受けることが期待されています。

上映作品とトークイベント

『演じる女』

沖縄を舞台にしたこのドラマは、主人公アキラが認知症を患い、車椅子生活を余儀なくされる姿を描きます。彼の若妻好子は、周囲の噂に翻弄されつつも彼を手厚く支え、ふたりの間に生まれるドラマを物語ります。

『日の出を知らない街』

東京で生活する青年直哉が、友人からの思わぬ誘いで奥多摩へと旅立ち、自然と人との触れ合いを通じて成長していく様子を描いた作品です。彼にとっての新たな出発点となるこの物語は、自然の中での気づきと変化を描き出しています。

映画祭の開催日程は2025年5月31日で、これに合わせてトークイベントもスケジュールされています。これらのイベントを通じて、より多くの人々が映画を楽しむための素晴らしい機会となることが期待されています。