新シリーズ「おばけ村のスーパードクターG」の魅力
株式会社ポプラ社から、2025年6月17日に新しい子ども向けの読物シリーズが登場します。その名も『おばけ村のスーパードクターG~まほうのドクターかばん』。著者には、人気作家の藤真知子さん、そして挿絵は川原瑞丸さんが担当しています。これまで魔女や魔法をテーマに作品を多く描いてこられた藤さんが、本作で挑戦するのは「環境問題」と「おばけ」という新たなテーマです。
環境問題を親しみやすく
環境問題と聞くと、堅苦しくて難しい印象を持つかもしれません。しかし本書は、物語の中で純粋に楽しむことができ、読者が知らず知らずのうちに環境問題に関心を向けるような内容になっています。おばけたちと医者のゴーさんが繰り広げる冒険を通じて、自然や社会に目を向けるきっかけを提供してくれます。
あらすじ:ゴーさんの冒険
物語は、町の病院で働く優しいお医者さん・ゴーさんから始まります。彼は少し怖がりで気の弱い性格。ある晩、帰り道に出会った老人を助けることから、意外な展開が待っていました。その老人はなんと、おばけ村の村長だったのです。実は、おばけ村には医者が存在せず、おばけたちは日々病気や怪我に苦しんでいました。こうしてゴーさんは、「おばけ村のスーパードクターG」として、未知の世界でおばけたちの健康を守る使命を担うことになります。
このシリーズの第1巻では、地球温暖化に伴う「熱中症」と、おばけたちを襲う緑の怪獣「外来種」がテーマに。ハラハラドキドキのストーリー展開が楽しめることでしょう。川原瑞丸さんのコミカルでユーモアにあふれた挿絵が物語を一層引き立て、ページをめくる手が止まることがありません。
監修者からのメッセージ
この作品の監修を務めた秋山宏次郎さんは、「おばけたちとお医者さんの不思議な冒険を通じて、環境問題や社会課題への関心が自然に育まれていく」と述べています。楽しみながら学ぶことができ、怖れず前進する大切さも教えてくれます。彼はさらに、子どもたちが好奇心と問題意識を持ち、世の中の問題に対する理解を深めることを願っています。
また、本書の売り上げの一部は、こども食堂の支援活動に役立てられます。環境への配慮だけではなく、社会貢献にもつながる点がこの作品の大きな魅力です。
書籍情報
- - タイトル: おばけ村のスーパードクターGまほうのドクターかばん
- - 作: 藤真知子
- - 絵: 川原瑞丸
- - 定価: 1,430円(税込)
- - 発売日: 2025年6月16日
- - 詳細リンク: ポプラ社書誌ページ / Amazonページ
ファンタジーの中に環境問題を織り込み、子どもたちに学びのきっかけを与えるこの新シリーズ。ぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか?