タラ号の20周年を記念した書籍の刊行
一般社団法人タラ オセアン ジャパンが主導する科学探査船タラ号は、2023年6月8日の世界海洋デーに、記念本『タラ号 海と結んだ約束の物語』を発売します。本書は、タラ号の20年間にわたる海洋探査の積み重ねを紹介する内容で、2023年10月にフランスで発行された『Tara: Histoire d’un engagement pour l’Océan』の日本語翻訳版です。
タラ号の意義と探査の軌跡
タラ号は、2003年にアニエスベーによって設立されたフランスの公益財団法人タラ オセアン財団が運営している船です。この船は、地球温暖化や環境問題がもたらす海洋への影響を研究するために、長きにわたって多岐にわたる探査を実施してきました。20年以上にわたり、海洋環境の変化を記録し、その重要性について広めてきたその業績を本書では振り返っています。
本書には、タラ号の探査活動の中で撮影された美しい写真がふんだんに盛り込まれており、視覚的にも楽しめる内容となっています。探査の記録や冒険の物語が絵画のように描かれ、読者の理解を深める手助けをしています。
海への関心を再燃させる一冊
近年、日本では「海離れ」が指摘され、海についての関心が薄れつつあります。しかし、タラ号の冒険と科学は集まる人々の興味を引き寄せるための理想的なアプローチです。特に若い世代に対しては、海の大切さや探査活動の意義を伝えるための強力なツールとなるでしょう。この本を通じて、タラ号の探査とその活動に関わった人々の情熱と努力を知ってもらい、海への新たな興味を喚起することが期待されています。
書籍の詳細と販売情報
書籍のタイトルは『タラ号 海と結んだ約束の物語』で、著者はシルヴィ・ルアとステパーヌ・デュガストです。定価は4950円(税込)で、2025年の世界海洋デーに正式発売されます。なお、特定のアニエスベーの店舗や大阪・関西万博フランスパビリオンのブティックでは、発売に先立って先行販売を行っています。
全国の書店や青幻舎のオンラインショップでは、6月中旬から販売がスタートします。興味のある方は、以下のリンクからチェック可能です:
タラ オセアン ジャパンについて
タラ オセアン ジャパンは、アニエスベーが設立した海洋に特化したフランスの公益財団法人タラ オセアン財団の日本支部として、海洋環境の研究や保全活動を推進しています。近年は、日本各地でマイクロプラスチック調査を実施し、これからはブルーカーボン生態系の調査へと活動を広げる予定です。詳しくは、
公式サイトをぜひご覧ください。